第2回:告げられたこと。変わる景色。

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紺青の海から、夜の深淵へ。

2026年3月29日、日曜日、21時。 ゲームが、終わった。しかし、私にとっての「日常」は、その瞬間、破断していた。自宅から車で15分ほどの距離のグラウンド。 友人を送迎していたこともあって、友人に肩を借り、一歩一歩の不安定さを噛み締めながら車に乗り込んだ。幸い、オートマ車だったため、右足だけで運転ができた。車窓から見える夜の神戸の街並みが、遠ざかっていくのを、友人の励ます声を聞きながら見つめていた。

車椅子という、非日常の装丁。

自宅付近に着いたとき、妻に電話し、事情を伝えた。妻の協力で救急病院を探してもらい、22時過ぎ、自宅から30分ほど離れた総合病院の整形外科緊急外来へと向かった。その病院では私は車椅子を借りた。左足が左右に揺れるだけでも痛く、松葉杖では難しいとの判断だった。待つこと30分ほど。 当直の若手であろう医師が来られ、レントゲンを撮るように依頼された。結果、触診を経て、医師は告げた。

「宣告」:深淵への一歩。

「恐らく、前十字靭帯損傷もしくは断裂だ。MRIを撮るように。」

医師の言葉に澱みはないが、しかし、私の頭の中は真っ白な澱みに支配された。 同病院でもMRIは撮れるが、日曜日の夜間のため、明日以降になってしまうとのこと。医師は、自宅からの距離、リハビリでの通院の大変さを考慮し、自宅近くで前十字靭帯の症例がある総合病院でのMRI撮影と再診察をおすすめしてくれた。そして、車椅子を返却し、紹介状と松葉杖をもらい、自宅近くの私立総合病院に、翌日、向かうことになった。 そこから、松葉杖をつき、一歩一歩の不安定さを噛み締めながら歩く、私の松葉杖の生活が始まった。

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